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井之頭病院 看護部
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令和4年度 東京都精神科医療地域連携事業(北多摩南部保健医療圏域) 地域連携会議

令和5年2月15日(水)午後7時より、「精神疾患に関わる日常診療等における連携促進」をテーマに、オンラインによる地域連携会議を開催しました。
各市医師会、各市薬剤師会、精神科病院、各市障害福祉課、各市高齢福祉課、地域活動支援センター、地域包括支援センター、多摩府中保健所、多摩総合精神保健福祉センターに委員派遣をご依頼し、42名のご参加がありました。
会議では、事業受託から10年の経過を事務局より報告し、事前にご回答いただいたアンケート結果を踏まえ、市ごとに分かれてディスカッションを行いました。
今回初めて薬剤師会にお声かけしましたが、薬局では日常的に、精神科医師と身体科医師の間を調整したり、地域で暮らす方を医療につなげるよう助言したりされていることがわかりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。アンケートの集計結果を以下に掲載します。


■ アンケート集計結果

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。アンケートの集計結果を以下に掲載します。

回収 35人(回収率83.3%)


1.会議の感想


満足 12
やや満足 21
どちらともいえない
やや不満足
不満足
35

(自由記載抜粋)


・ズームであってもこのような会議は大切。初参加の薬局さんが地域の精神障害者を365日支えていらっしゃることを初めて知り感銘を受けました。

・初めてですが、ディスカッションの時間が足りないくらい為になりました。

・精神と身体科の連携の担い手として薬局に期待できる部分も大きいと感じた。

・市毎の情報共有が大変参考になりました。

・連携は進んでいるが、まだ十分できてるとは言えないと思います。これからも連携がしやすい関係性を築けるようにこのような会議に参加したいと思います。

・様々な所属の方と、連携するうえでの現状や課題を話すことができ良かった。未治療の方へのアプローチにおいては、どの機関においても難しさを感じるところで、より関係機関との密な連携が必要であると感じた。

・グループディスカッションでは各職種の立場から現状の問題点などお話が聞けて勉強になったが、時間の制約があり各問題点について具体策などを話し合う時間がありませんでした。

・医師会へは市内の医師は皆さんご参加されていると理解していたので、実態はそうではないことは驚きでした。

・精神科訪問看護ステーションの参加があっても良かったと思います。

・近隣市なので市にこだわらずに情報交換でき連携の機会になる時間があっても良いのかなとも思います。

・ウェブということもあり、個人的には言葉を選びながらの発言がうまくできたか心配ですが、参加者の皆さんのお力でとても質の高い情報交換を伺うことができたと思います。

・これまでの事業経過と今後の課題を理解することができた。

2.精神疾患のある人や精神疾患が疑われる人の連携について、関心のあるテーマ(複数回答)


精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 19
身体疾患の診療科から精神科に紹介する上での連携
精神科から身体疾患の診療科に紹介する上での連携
医療機関(精神科または身体疾患の診療科)につなぐ上での連携 13
地域生活を支援する上での連携 28

3.【精神科医療機関の方へのご質問】


3-1身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。

      
そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
無回答

3-2自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。

      
そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
無回答

3-3精神科同士や精神科以外の診療科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。

      
そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
無回答

4.【精神科医療機関以外の方へのご質問】


4-1精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、精神科医療機関と連携できていますか。

      
そう思う
ややそう思う 16
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
無回答
27

4-2精神科との連携に必要な情報や資源が十分にありますか。

      
そう思う
ややそう思う
どちらともいえない 11
あまりそう思わない
そう思わない
無回答
27

5.精神疾患の日常診療における連携について、日ごろから感じていることや地域の体制に関するアイデアについて自由なご意見をお聞かせください。


(自由記載抜粋)


・困った時にご相談にできるのも嬉しいですが、普段からも外来の状況等を情報共有できると、さらに地域での生活がより良くなると思います。

・行政機関のサービスについての情報があればよいと思います。

・市役所の職員の方々をはじめ関係機関の皆さんの働きぶりを見ていて、本当に頑張っていらっしゃるので、医療者として自分たちも頑張ろうと思いますが、どちらも頑張りすぎて過労で倒れても困るので、気軽に相談できる関係で時には愚痴もこぼしながら一緒に頑張っていけたらいいと思っております。そのためにもこの会は毎回とても有意義だと感じております。

・医療機関が不足していることだけにこだわっていても、難しい現状があると理解している。今ある資源をどのように有効活用していくのかということが、大切なのだと思う。そうした創意工夫を話し合える場が必要で、この連携会議も必要な場だと思う。

・多職種での事例検討会の場があると連携が進むと思います。

・医療にも行政にもかかわりのない精神障害の方、および思しき方の支援について、相談できる支援者向けの相談窓口がほしいです。コンサルテーションを受けられる窓口の設置。

・未受診や受診拒否の患者さんに対して、さりげなく診療してくださる医師がいてたただけるとありがたいと思います。

・地域包括支援センターは、高齢者の日常生活を支える最前線にいる自負はあります。包括は介護予防の視点からも情報提供できますので、精神科医療につながる高齢者の方々が気軽に包括へつながるよう病院・クリニック側から促していただけると、もっと地域で支えてさしあげられると思います。逆に、精神科医療に繋がったことのない精神疾患のありそうな方や、治療を中断した方が気軽に精神科病院・クリニックに繋がることのできるツールがないか考えたりしましたが、グループワークの中でありました精神・高齢領域を超えた繋がりを相談業務の方々で繋がれるとよいのではと思いました。

・現在ある地域の相談支援機関や医療機関は、そもそも地域で果たすべき役割を持っている機関であり、すべての通院拒否や治療に対する動機付け支援における時間を捻出することに関しては生活の困難・命に係わる状況などで優先順位をつけて順番に対応している実情があるのではないかと思う。今後さらに多様化する社会へ対応した支援を行う為にも、通院・動機付け支援・困難ケース対応に特化している機関の設立など、新たな支援の体制の構築も必要となってくるのではないかと思う。が。そういった機関設立はおそらく財源や旗揚げはだれがするのか、存続可能な機関なのかなど課題は山積みだと思われ、今後も既存支援機関同士が制度・役割の範疇を大幅に超えながら対応していく他ないのだとも思う。

・地域包括、行政、メンタルクリニック、病院の精神科、医師会、薬剤師会で、顔合わせと連携を始めるためのキックオフミーティングを開催したい。

・医師会への所属だけだと、地域のメンタルクリニックの先生の顔がみえてこない。医師会への所属だけにこだわらない、連携体制がとれないか。認知症については、在宅医療とセットで議論されることが多く、行政も含め前向きで、充実していると感じる。また、疾患が絞られていることも、テーマのしやすさにつながると思われる。精神疾患や心の病など、話し合う機会も場所も少ない。

・大きい病院などは連携室等があるので相談はしやすいが、クリニックなどは連携室などが無いので相談する時間帯などを考えてしまいます。相談するときにどのようにしたらいいかの情報があるといいと思います。