うつ病
人間は誰しも嫌なことがあったり、ストレスがたまると、気分が落ち込むなどの‘抑うつ症状’が出現するものです。
これは一種のストレス反応と言えるでしょう。しかしストレス反応を超えて、脳内の神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリンが乱れる状態にまで至ってしまうと、うつ病となり、‘抑うつ症状’の程度が重くなり、持続する期間も長くなり、身体的な症状まで出現するようになります。
特にストレスがなくても、脳内の神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリンが乱れるスイッチが入ってしまい、‘抑うつ症状’が出現することもあります。うつ病は単なる疲労や怠けではありません。
うつ病は‘心の風邪’と言われますが、適切な治療をしなければ‘心の肺炎’となり、自殺の危険もあり得ます。
以下のような症状があればうつ病の可能性がありますので、当院医師にご相談下さい。
こんな症状はありませんか?
● 不眠 (朝に早く目覚めるパターンが一番多い)
● 食欲不振
● 気分が落ち込む
● 不安が強くなる
● 良いことがあっても嬉しくならない
● これまで楽しめていた趣味も楽しめなくなる
● 自分を責める
● 集中力がなくなる
● 死にたくなる
軽症うつ病では休養、環境調整で改善することもありますが、中等症~重症では薬物治療を行うことになります。
薬物治療で改善後には、精神療法として、うつ病になりやすい思考パターンを修正する練習、行動活性化の練習を行うこともあります。