ページトップボタン

井之頭病院 看護部
メイン画像
  1. ホーム
  2. 医療機関の皆様へ
  3. 精神科医療地域連携事業
  4. 開催された催し

令和4年度 東京都精神科医療地域連携事業(北多摩南部保健医療圏域) 第1回症例検討会

9月14日(水)午後7時より、「地域で支える児童・思春期精神科医療の実践」をテーマに、オンラインによる症例検討会を開催しました。
44拠点からのご参加がありました。今回は、調布市で発達・思春期精神科医療を展開されている、東京さつきホスピタル様にご協力いただくことができました。
まず、院長の藤枝誠先生から、画像をたくさん用いて病院紹介をしていただきました。
次に、副院長の遠藤季哉先生からは、児童・思春期精神科医療の概論と、症例を通した医療実践をレクチャーしていただきました。
その後、参加された方々と、活発なディスカッションができました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
アンケートの集計結果を以下に掲載します。


■ アンケート集計結果

アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
回収:35人


1.回答者の所属機関


医療機関(精神科以外)
医療機関(精神科) 11
薬局
行政 13
訪問看護ステーション
地域包括支援センター
地域活動支援センター
その他
(空白)

2.講演会の感想


ほぼ全員が満足、やや満足と回答され、たくさんの感想をいただきました。

      
満足 22
やや満足 12
どちらともいえない
やや不満足
不満足
空白

(自由記載)

・症例のように随時必要な時に適切な治療が受けられ、相談、支援が受けられるよう地域の連携が取れる体制が必要と感じた。

・地域連携をそれぞれの職種の方が容易に出来る環境作りが必要な時代であることを感じていて、今日はお話を伺えて良かったです。

・子供の精神疾患では、取り巻く環境の方が大事で、薬を飲ませれば良いというものではないことを、一般の方々に広く知っていただきたい気持ちが更に強まりました。

・職域として児童の事例に関わることがないので、可塑性のある児童における事例の実践を大変興味深く聞かせていただきました。
医療といっても、投薬治療中心でなく、児童本人の話、母親の話などとても丁寧な聴き取りを重ねておられることが強く印象に残りました。
学校に不適応な児童は、何らかの発達上の課題を抱えていることもあるのでしょうが、福祉や教育の領域だけでなく、医療が効果的に関わることでの可能性をとても感じました。
当方は地域包括支援センターの職員なので、直接支援の対象者としては「東京さつきホスピタル」さんの認知症病棟の方にお世話になっておる立場です。
しかし、昨今重層的支援が求められる中、各支援機関も世帯全体を見渡して、幅広く連携を図ることが欠かせなくなっており、今回の検討会の学びは非常に有意義でした。
欲を言えば、医療以外のお立場の方(子ども家庭支援センターや学校など)の方々からご発言をいただけると、それぞれの立場性からの事例の理解がより促進できたのではないかと感じました。

・さつきホスピタルの革新的な病院運営、地域連携、部署連携がわかり、驚きました。

・症例検討から、遠藤先生の小児病院での経験と知識を感じました。そして、それが、さつきホスピタルに活かされていくのではと期待しています。

・質問しそこなってしまったのですが、発達障害の方は、その特性ゆえに色々苦労されると思うのですが、自分でその特性を知っていれば、対処できるものもあるのでは、と思うところがあります。
しかし、客観的に物事を見れず、プライドを強く持つ思春期に、どうやって教えていくのか医師や病院スタッフでなにか、取り組んでいることがあれば、教えてほしかったです。

・日頃から連携させていただくことの多い,さつきホスピタルさんの体制や,遠藤Drのご経験にも触れることができ,大変勉強になりました。
保護者の方が医療や支援者が関わることに対して,対象児童が変化・改善していくことを期待することが多く,「なぜ状況が改善しないのか」をなかなか受容できないご家庭と接することがあり,本日の症例検討におけるアセスメントの視点を参考にさせていただきたいと思いました。
今後とも関係機関での連携を取りながら多方向からケース支援に繋げていきたいと気持ちを新たにいたしました。
今回は症例検討なので難しかったのかもしれませんが,当日のパワポ画面を資料としていただけたら大変ありがたかったです。

・興味深い症例でした。子供本人だけでなく両親や学校の関わりを医療と絡めて解決していく方法が少し理解できたような気がします。

・ありがとうございました。処方箋を受ける事はあっても、病院の様子や、どのような診察が行われているのか分からなかったので、今日はとても勉強になりました。
薬剤師として、また、いち地域の大人としてどの様に関わっていけばよいのか勉強していければと思いました。貴重な機会をありがとうございました。
児童、思春期の症例にかかわらず、疾病性/事例性という見方、とらえ方は有用だと思いました。

・事例をとおして、児童、思春期のケース対応の考え方やアセスメント方法が整理できました。

・遠藤先生のご講演が大変わかりやすく、勉強になりました。

・さつきホスピタルさんの入院治療環境や児童・思春期治療に対する考え方を知ることができました。

・東京さつきホスピタル様の病院紹介を興味深く拝聴しました。オンラインでもある程度の時間をかけ、視覚的な情報を多用することにより、施設見学をさせていただいたような気になりましたし、病院の特徴を垣間見ることができました。
また、症例検討におきましては、可能な範囲で詳細な経緯や状況を、分かりやすい資料で説明していただくことにより、イメージしやすい内容になっていたと思います。

・児童・思春期の領域は知識がほとんどなかったので、とても勉強になりました。
児童精神から成人治療への切り替えについて「それが大人になること」という遠藤先生の言葉にはなるほど!と思いました。

・事例を通しての説明はとてもわかりやすいです。高齢支援分野ですが、ご本人にも家族にも子ども期に適切な環境になかったのではないか?と思われる発達障害を感じさせるかたによくお会いします。
適切な時期に必要な調整ができなかった方に、今できることはなんだろうか、とよく思います。

・他の機関との連携が取れているお話を聞かせていただき、連携の大切さを感じました。とても参考になる良いお話が聞けました。ありがとうございました。

・とても参考になる貴重な機会を頂き、誠にありがとうございました。

・子供の診療はしたことがないが、大人を診療する上でも通じる点があり、日頃の自分の診療を振り返る機会となり楽しかった。

・小児の精神科医療の実態を事例を通してご説明していただいてありがとうございます。私個人的には、とても勉強になりました。

・現在、ケースワークで20歳代の成人の方と接しているため、とても参考になりました。

・遠藤先生のお話たいへん勉強になりました。地域連携を今後ともよろしくお願い致します。

・東京さつきホスピタルの治療についてよくわかりました。一般の精神科病院ではこのような手厚いケアは難しいので、やはり専門の医療機関にお願いするのが患者さんにとってもメリットがあると思います。

・井之頭病院の皆さま、このような企画をしていただきありがとうございました。関係機関との連携、小児期から成人期への移行の連携など地域連携にふさわしいテーマだったと思います。
さつきホスピタルの藤枝先生・遠藤先生も貴重なお話をいただきありがとうございました。

・今日のご講演、ありがとうございました。発達障害のかたで受診日を忘れてしまう、服薬を忘れてしまう場合、成人されている患者様には、どの様に対応されているのでしょうか。

・児童、思春期の精神科医療について知る機会になりました。学校としてどのような対応をすればいいのか、迷うことが多くありますが少しヒントが得られたような気がします。

・事例性を改めて意識出来ました。他職種の方のディスカッションが興味深かったです。

・事例を交えて、各機関のかかわりやDrの役割など、分かりやすい講演だった。


3.精神疾患のある人や精神疾患が疑われる人の連携について、関心のあるテーマ(複数回答)


精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 14
身体疾患の診療科から精神科に紹介する上での連携
精神科から身体疾患の診療科に紹介する上での連携
医療機関(精神科または身体疾患の診療科)につなぐ上での連携 17
地域生活を支援する上での連携 21

(自由記載)

・高齢期の精神障害(認知症含む)の場合、身体疾患を合併していないことの方が少なく、入院の相談をさせていただいても、身体疾患により受け入れができないと言われることが少なくありません。
圏域内でも医療機関ごとに対応が異なるようですが、受け入れできる、できないの境目はそれぞれどこにあるのかを知りたいです。例えば、腎不全の事例の場合、そもそも受け入れ不可というところと、あらかじめ患者や家族が「透析は行わない」意思表示をしていて現状の服薬以上の治療は行わない条件なら受け入れる…という違いがありました。
医療機関側の事情がわかると、疾患によってどの医療機関につなげばいいのかがわかるので、お聞きしたいと思いました。

・アルコール治療へつなぐ連携や、地域での関わり方について

・摂食障害における地域連携

・精神疾患を抱えての他科受診は、大変難しく、患者自身のことを、的確に説明できない場合、誰がどうサポートしたらよいのでしょうか。

・退院後の環境調整に向けた地域と医療機関との連携について


4.精神疾患のある人が適切な医療を受けられるために、地域でどのような体制があればよいと思いますか?


アイデアやご意見をお聞かせください。


・必要な情報を一元管理し、医療機関、支援機関で情報が共有できるシステムを構築し、支援や治療を必要とする患者に迅速に対応できるような体制づくりが必要と思います。

・薬局では、病院を受診されたら楽になるのにと思う方がいらっしゃいますが、お話し難いことがあります。学校や他の所でもあると思います。

・パンフレットや地域のインターネット情報の紹介などから、不安を抱えている方がご自身で一歩踏み出せるきっかけを提供できると良いかと思います。

・高齢期の方々には、まだまだ精神科への偏見は根強いです。そこにおいて、適切な受診につながる手前のアウトリーチ事業は、単に医療の側面だけでなく、生活や家族など多様な側面を評価しつつ直接アプローチをしてくれるので、ご本人にとっても受け入れやすく、必要な支援や受診につながることもあり、とてもありがたく思っています。
継続的な支援においては、やはり訪問看護の関わりが大切であると感じています。

・アウトリーチ型の支援体制、特に導入段階のサポート体制が広がることで、受診行動への心理的ハードルの高い方が適切な医療につながる機会が増えるように感じます。

・引きこもり患者を地域や医療につなげる糸口のような講演があれば聴いてみたいと思います。

・訪問診療の充実。初診がなかなかつながらないので、初診を訪問診療できる医療機関が増えるとよい。
また、保険診療的に難しいと思うが、自宅でなくても診療、看護ができるようになるとよいと思う。

・積極的、継続的なアウトリーチができる体制

・抽象的で恐縮ですが、日常で本人と接する周囲の人の気付きを拾い上げ、適切な治療や支援につなげることができるような体制が必要だと思います。

・専門職だけではなく、地域に住まう方とともに精神疾患を知ることだと思います。包括支援センターでは地域支援連絡会というタイトルで、専門職と地域住民が地域課題を共有・ともに考えあう場を年2回開催しています。
かつてアルコール依存症や妄想をかかえるかたの対応がテーマになったことがあります。
1度だけではなく、何度もくりかえしそういった場をもち、〇〇という病気だから、というくくりではなく、病気になっても、できないことが増えても、何であってもやり直せる、相談ができる地域を作ろうという機運につながる場になるといいのではないかと思い運営しています。時間のかかることですが。。。

・このような症例検討会の開催を定期的に実施

・本人がサポートの必要を感じていない場合が多々あり、大変介入が難しい場合がある。高齢者の場合では、ケアマネのアレンジで受診サポートの体制を作ることは可能であると思われます。
子どもから成人の場合は、介入が難しい。受診先の精神科からのオーダーで他科受診時のサポート体制は作れないだろうか。

・行政で適切に支援が受けられること、開かれた医療機関であること


5.精神科医療機関の方へのご質問


5-1身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

5-2自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

5-3精神科同士や精神科以外の診療科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

6.精神科医療機関以外の方へのご質問


6-1精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、精神科医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
空白

6-2精神科との連携に必要な情報や資源が十分にありますか。

      
そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
空白