ページトップボタン

井之頭病院 看護部
メイン画像
  1. ホーム
  2. 医療機関の皆様へ
  3. 精神科医療地域連携事業
  4. 開催された催し

令和3年度 東京都精神科医療地域連携事業(北多摩南部保健医療圏域)ウェブ講演会

昨年度に続き、対面での開催は困難と判断し、11月17日(水)19時より、Web講演会を開催しました。
講師には、東京都立松沢病院院長の水野雅文先生をお迎えし、「精神疾患の早期発見と早期介入のポイント」をテーマにご講演頂きました。
子どもの自殺率増加の話題から、メンタルヘルスの不調をめぐる背景状況について触れられ、学校教育及び社会における
メンタルヘルスリテラシー向上が早期発見と介入の鍵となるということで、
国内外の実践事例の紹介もありました。水野先生には、チャットの質問にも丁寧に答えていただきました。
また、参加いただきました皆様、ありがとうございました。アンケート集計結果を以下に掲載します。


1.回答者の所属機関


◆令和3年11月17日(水) 令和3年度 ウェブ講演会 アンケート集計結果
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
回収 73人


精神科以外の医療機関 11
精神科の医療機関 12
薬局
行政 10
訪問看護ステーション
地域包括支援センター 17
地域活動支援センター
その他
73

2.ウェブ講演会の感想


満足、やや満足と回答された方が、93%でした。


・こんなに自殺が多いとは驚きました。早期に治療できるように我々ももっと問題意識を持たなくてはいけないと改めて思いました。
地域包括ケアシステムを具現化してゆくために、教育など様々な機関ともっと連携しなければと改めて思いました。
・小児~若年の精神疾患という当院ではあまり関わることがない分野について学ぶことができ、大変勉強になりました。
・思春期の対応で、日々考えていることが、先生のお話を聞いて、方向性が見えたような気がします。
明日からの診療に生かせるお話をありがとうございました。
・水野先生は誠実なお人柄の先生でした。初めて先生のお話しを聞きましたが、聞きやすくまた資料もいろいろと示していただきわかりやすかったです。
・大変おだやかな口調の先生の講義を聞き、患者さんへの想いが伝わりました。ありがとうございます。
・先生のお話の仕方が聞いているだけで落ち着く、素晴らしい暖かい声かけが大切と、改めて思いました。普段の支援に生かしたいと思います。
・ご講演ありがとうございました。大人へも子供へも精神疾患についての教育をすすめる事で偏見を減らし、
より助け合えるようになると思います。知る機会を増やしていく必要があると思います。
・水野先生のお話は幅広く、精神科病院における地域活動のあり方についてもたくさん示唆をいただいた。
質疑は、菊池先生との対談のようになっていて、それもとても良かった。
・水野雅文先生のご講演が大変分かりやすかったので、改めて色々なことを考えるための良いきっかけとなりました。
住民の生活の場である地域と精神科医療とが日頃から結び付くことにより、「地域の中の精神科医療(病院、診療所)」
という当たり前なことが当たり前になることが、これからもっと必要だと感じました。 ・世界での精神疾患の年齢層や、教育などの取り組みも知る事ができた。
・日本の現状を知る機会となった。自分が思っていた以上に、子供の精神疾患が多いことに驚いた。子供の強さと困難さのアンケートに興味を持った。
・とても分かりやすい講義で参考になりました。ありがとうございました。
・日本における精神疾患の現状、精神保健教育の重要性が理解できた。
・広い年齢層で精神疾患の原因になる事はおこりやすいことを改めて認識しました。
・教育の中でメンタルヘルスについての理解を深めていく動きについて理解できました。ありがとうございました。
・講師の先生のお話がとても聞きやすく内容もわかり易かったと思います。
・いろいろ参考になりました。若い方に意外と多いのには、驚きました。
・ありがとうございました。とても聞きやすくわかりやすかったです。質疑応答コーナーもとても良かったです。
日本は精神疾患への偏見が強いため早期介入の妨げに なっていることがわかりました。
学校教育から削除されていたことに驚きました。アニメはわかりやすかったので学校教育に取り入れてほしい。
・若年層の自殺が多く、若年層の精神疾患による日常の支障が多いところなど、とても興味深いスライドと講義内容で、とても勉強になりました。
また、予防の視点で地域包括ケアシステムに即した先行研究など、もうちょっと自分で調べてみたいと思いました。
・今の仕事の立場だと、直接ご本人と会うことはないのでエピソードを聴くと精神的問題が
あるのではとすでにスティグマを押してみてしまいがちな自分に気付きました。
ご本人の生きづらさに目を向けて関係機関と連携しながら支援できるようにしていきたいと思います。
・インターネットの普及に伴い、ある意味情報や医療へのアクセスは容易くなった面もあるかと思っているところです。
しかし「適切な」情報や医療へアクセスしづらいのではないかと思うところです。(ネット広告で最初に出てくるクリニックにつながり、
適切とは言い難い処方がなされるなどして、医療不信などでその後医療利用が絶たれるなど)
・依存症教育は「ダメゼッタイ」のベースを変えないと難しいのではないかとも思います。
教育指導要領にのっていくにしても「専門家」のあり方は問われているの だと改めて思いました。
・早期発見には学校教育も関わってくるということに改めて気づかされました。
精神疾患はどこか触れてはいけないような感覚があるのかもしれませんが、
LGBTの理解が進んだように、当たり前に話題にしたり受け入れられるような時代になると良いと思いました。
・ご講演いただきありがとうございました。若い世代への支援の重要性や早期治療の大切さを実感できた講演でした。
・質疑応答の時間をしっかりとってくださっており、さらなる参考となり良かったです。
・中高生からの早期発症を考えると、周りから地域からの目が入るといいと思った。
相談しやすい場所があるといいんだろうと思った。声かけ大切だと同感でした。
・貴重なご講演をありがとうございました。先生の「いじめは、将来の精神疾患の要因になっている。」
とのご説明に、貴重な示唆をいただいた思いがあります。
・いじめは大人社会の縮図にも思いますので、風通しの良い地域社会になっていく必要を感じました。
・統計的なことから現在の精神保健教育の状況までとても学びが多かったです。
・早期発見の重要性について知ることができた。

3.精神疾患のある方や精神疾患が疑われる方の連携について、関心のあるテーマはありますか。


精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 38
身体疾患の診療科から精神科に紹介する上での連携 25
精神科から身体疾患の診療科に紹介する上での連携 14
医療機関(精神科または身体疾患の診療科)につなぐ上での連携 34
地域生活を支援する上での連携 41
その他

4.精神疾患のある人が適切な医療を受けられるために、地域でどのような体制があればよいと思いますか?アイデアやご意見をお聞かせください。


・精神科という名前でのハードルの高さがまだまだあるように思います。訪問診療で身体疾患に加えて精神科の診察も行えるクリニックさんだと、
スムーズに精神科の 診察へ繋げやすい印象を受けています。地域に具体的にどのような先生がいるのか、 情報を集めづらいと感じているため、そのような情報があればさらに連携しやすくなるかと思います。
・通院支援,アウトリーチ。
・相談しやすい相談窓口の設置。
・それぞれの機関が更なる連携を目指して働きかける事が重要と思います。
・本人や家族、支援者が相談できる医療相談窓口。
・精神科の訪問診療・往診があり、それを紹介してもらえるシステムがあるとありがたいです。
・専門職がまずはつながる必要があるといつも思います。
・他の地域で診察を受け他の地域の薬局で薬をもらう方を知っています。地域が違っても安心できるようにしたいと思います。
・連携ができれば良いですが、いろいろな場合があると思います。
・子どもを精神科へ受診させるのは、本人だけでなく、親の納得も必要なので難しい。
・様々な年代の方が気軽に訪れることができるスペースが市内各所にあるといいなと思います。
・低所得の中高年が利用できる相談窓口。
・アウトリーチでの診断で本人が通院する気持ちになれるようにする。
・気軽に具体的な相談ができる機関をつくる。
・アウトリーチ事業。障害手帳を持っていない方の相談窓口の設置。
・訪問医に精神科の先生が増えてくれるといいなと思います。
・自分から病院に行かない方への精神科の知識を持った専門家の(包括や市の職員との同行)訪問病院の精神科ラウンドのように、
お話聞いてもらわない?と受診につなげる前に話を聞いてもらえるようなシステムがあったらいいなと思います。
・救急車を要請した方に付き添うことがありましたが、精神科既往があるということで搬送受入がなかなかなされないということを経験しました。
・精神疾患がある方の適切な「身体医療」について圏域内で協定的な連携がなされたりがあると違ったりするのでしょうか?
・精神疾患と身体疾患の両方を診て頂ける医療機関。
・本人が気兼ねなく相談できる機関づくり。
・水野先生も話されていましたが、気軽に相談できる場がちょっと寄ってみようかなと思うようなところにあると良いと思います。
商業施設等。また、精神疾患が疑われる方に対して精神科の相談員の方と同行訪問して顔見知りになっていただくことで、
受診に繋げやすくなるのではないかと思います。自覚がない方が多く、医療機関に繋ぐことにかなりハードルが高いです。
・精神科訪問診療。
・地域の保健室など入りやすい場所ができたらいい。
・精神疾患に対するスティグマを解消するための啓蒙。
・アウトリーチ機能。
・なかなか治療に繋がらない方などに対して精神科訪問医があると、その先の支援の方向性がひらかれると感じることがあります。
・素早く受診出来ること。
・本日のお話にあったように、街角で気軽に相談(おしゃべり)ができるような場所が複数(なるべく多く)あることかと思います。
・年代に関係なく、初期、未受診の方に対する専門職をアウトリーチ体制が地域にできると良い。
・かかりつけ医(主に内科)と精神科のネットワークがどのように、どの程度あるかがわかりかねるため、それがわかるような媒体があるといい。
・相談しやすい場所。
・精神科の先生の訪問診療が沢山あればいいと思います。また、精神科の先生がアウトリーチしてくださると嬉しいです。
・精神科で当日中の緊急入院が必要な方をスムーズに入院させられる(受け入れ先を決定できる)しくみ。
・今回の講演で出てきたSODAのようなものを、対象年齢を広げて多く設置すること。場合によってはインターネットで相談できるようにすること。
・紹介したくてもなかなか予約がとれず、せっかくの機会を失いそうでいつもやきもきしています。アウトリーチする方法は今回初めてうかがいました。
・精神疾患に関する知識を学べる機会を与えて欲しい。
・精神科を受診する事へのハードルが高い方が多くいらっしゃいます。まずは相談できる場所、話せる場所を作り、
そこから、必要に応じて医師に繋げられると良いと思います。精神科も多く存在するため、どこの病院、どの医師に繋げると良いのか分かりません。
・医療関係者に限らず、あらゆる人が精神疾患に関する正しい理解を持つことにより、周囲の人が異変に気付き、
サポートし、適切な医療や支援につなげることの確率が高まることになると思います。その意味でやはりご講演でも強調されておられたように、
学校教育の場で児童・生徒のメンタルヘルスリテラシーを高めることは非常に重要だと思います。その中でも特に義務教育課程である中等教育の場に期待したいと感じました。


5.精神科医療機関の方へのご質問


5-1 身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

5-2 自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

5-3 精神科同士や精神科以外の診療科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。


そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

6.精神科医療機関以外の方へのご質問


6-1 精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、精神科医療機関と連携できていますか。


そう思う
ややそう思う 18
どちらともいえない 15
あまりそう思わない 16
そう思わない

6-2 精神科との連携に必要な情報や資源が充分にありますか。


そう思う
ややそう思う 10
どちらともいえない 14
あまりそう思わない 25
そう思わない