令和6年度 東京都精神科医療地域連携事業(北多摩南部圏域) 地域連携会議
令和7年2月12日(水)、午後7時より地域連携会議を開催しました。
今回は、「妊娠、出産、子育て期における精神疾患に対応した、精神科医療機関との連携」をテーマに、精神科特化型のマーノ訪問看護ステーションの那須祐子所長に話題提供をしていただき、そのあと6市に分かれてグループディスカッションを行いました。
参加者は41名でした。参加いただいた皆様、ありがとうございました。
■ アンケート集計結果
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
回答者 39人/41人(回収率95%)
1.所属
精神科以外の医療機関 | 5 |
精神科医療機関 | 12 |
行政 | 13 |
地域活動支援センター | 5 |
薬局 | 4 |
計 | 39 |
2.会議の感想
ほぼ全員が満足、やや満足と回答され、たくさんの感想をいただきました。
満足 | 27 |
やや満足 | 9 |
どちらともいえない | 2 |
やや不満足 | 0 |
不満足 | 0 |
空白 | 1 |
計 | 39 |
【精神科以外の医療機関】
・テーマが決まっているのがとても良いです。今回は産科と精神科の2分野で新しく学ぶことが多かったです。
・多職種、他科の方と話ができる機会があまりないので有意義でした。
・普段お世話になっている関係機関の方々と率直なお話ができたのでとても良かったです。
・グループディスカッションではファシリテーターの方が設定されているとスムーズだと感じました。
【精神科医療機関】
・精神科医療地域連携事業において、妊産婦の内容を取り上げていただけて良かったと思います。
・初めて参加させていただきましたが、障害・母子保健・地域の方々と協議できてよかったと思います。
・妊婦さんと精神科の連携についてというテーマはとても勉強になりました。大事なテーマだと思いました。
・今回のテーマにより、薬剤師の方やクリニックの先生と話ができた。
・日々連携をとっている方々と改めて周産期の医療連携について活かすことができ、興味深く有意義な時間でした。
・貴重な情報をお聞きできました。
・新鮮でした。
・子ども家庭支援センターの方のご意見を聞けて有意義でした。
・なかなか考えないテーマでよかったと思います。
・これまで取り上げられなかったテーマでしたが、決して数が少ないわけではないことを改めて認識できました。
・新しい視点を持てたことはありがたかったです。
・出産子育て期における精神科医療の知識が乏しかったため、今日、様々なお話を伺い、自身の知見を高めることができました。今後も今回の得た知識を活かして業務に取り組んでいければと思います。
【行政】
・なかなか光のあたりにくい「産科」にスポットを当てていただき、とても良かったです。マーノさんもとても学び深い発表でした。
・母子の内容がとても良かったです。
・よい機会をいただけたと思います。
・日々精神科とは連携に課題を感じていたので、子どものテーマ、とても有意義な時間でした。
・これまでにないテーマが取り扱われていて、とても参考になった。
・地域での顔の見える関係づくりがとても大切であると感じた。
・日頃高齢者や障がい者の方への支援がメインですが、今回同じ市役所の母子保健の担当者と情報交換できた点が良かったです。
【地域活動支援センター】
・とても勉強になりました。私にとって、良いテーマで知らないことがとてもあり、短い時間でしたが勉強になりました。
・子供に関する支援、その家族への支援について、知らないことが多く大変勉強になりました。参加して良かったです。
・産後うつという切り口が入口となり、精神科のリスクのある方の妊娠や夫婦関係の変化など、学びのある会となりました。
【薬局】
・知らないことだらけ、勉強になりました。
・産後うつの現状とフォローの大変さがよくわかった。
・対面によるグループディスカッションはとても有意義です。今後もこのような会議を希望します。
3.精神疾患のある人や精神疾患が疑われる人の連携について、関心のあるテーマはありますか(複数回答可)
精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 | 16 |
身体疾患の診察科から精神科に紹介する上での連携 | 7 |
精神科から身体疾患の診察科に紹介する上での連携 | 10 |
医療機関(精神科または身体疾患の診察科)につなぐ上での連携 | 15 |
地域生活を支援する上での連携 | 18 |
その他 | 0 |
空白 | 6 |
4.精神科医療機関の方へのご質問
ア.身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。
そう思う | 1 |
ややそう思う | 7 |
どちらともいえない | 2 |
あまりそう思わない | 1 |
そう思わない | 0 |
空白 | 1 |
計 | 12 |
イ.自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。
そう思う | 4 |
ややそう思う | 4 |
どちらともいえない | 2 |
あまりそう思わない | 1 |
そう思わない | 0 |
空白 | 1 |
計 | 12 |
ウ.精神科同士や精神科以外の診療科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。
そう思う | 0 |
ややそう思う | 6 |
どちらともいえない | 2 |
あまりそう思わない | 2 |
そう思わない | 0 |
空白 | 2 |
計 | 12 |
5. 精神科医療機関以外の方への質問
ア.精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。
そう思う | 1 |
ややそう思う | 12 |
どちらともいえない | 8 |
あまりそう思わない | 4 |
そう思わない | 0 |
空白 | 2 |
計 | 27 |
イ.精神科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。
そう思う | 0 |
ややそう思う | 7 |
どちらともいえない | 11 |
あまりそう思わない | 7 |
そう思わない | 0 |
空白 | 2 |
計 | 27 |
6. 精神疾患の日常診療における連携について、日頃から感じていることや精神疾患のある人が適切な医療を受けられるために地域でどのような体制があったらよいか等、ご意見やアイデアをお聞かせください
【精神科以外の医療機関】
・医師会などに、科の選定に困ったとき、例えば精神科に紹介したいけれどどこに紹介したらいいのか分からない時など、対応できる窓口があるといいと思いました。
・専門医療における問診の際に、精神疾患の方の中でうまく意思疎通ができにくい時に困ります。
・精神科医療機関の具体的な情報をまとめたものなどがあると、患者様のアクセスのしやすさ、紹介しやすさが向上できると感じます。
【精神科医療機関】
・情報共有、どんな疾患はどこが得意か等
・早期での介入が可能な体制や仕組みがわかりやすい形であると良いのではないか。
・精神疾患の方で、身体合併症の治療で、受け入れ先の病院で任意入院であることを求められることがあると困ってしまう。(互いの理解)
【行政】
・地域としては退院前に情報カンファレンスなどで連携できると助かります。
・事例発表でもご意見がありましたが、精神科病院の相談員さんをまじえた交流の場があると良いと思います。
・精神科医の先生と、連携会議等で顔の見える関係づくりが大切と思いました。
・フォーマルな本会議のような場とともにインフォーマルな懇親会のような場もあってよいのではないかと思いました。
・今回は貴重な機会をありがとうございました。こういった様々な機関と話せる場があるとよいと思いました。
・個人情報の壁があり、連携しづらかったので、顔の見える機会を造っていただけて良かったです。
・こちらのPR不足も感じました。
・身体合併(妊娠含む)している精神疾患を持つ方の医療的イニシアチブが難しいので、他分野へのアレルギーを持たずに連携できるシステムが構築できるとよい。
【地域活動支援センター】
・医療体制は単独の自治体単位では十分でないため、このような会議は有効であると思います。
・情報共有する場をしっかり作ることが大切だと思います。
・精神科病院も病院の組織、治療内容など日々変化しているので、地域の側もその情報を的確に把握して対応したいと思います。今回のような連携事業も大切ですし、各市単位でもこのような試みがあるとよいと思いました。
【薬局】
・定期的な意見交換会などがあるといいと思います。
・精神科、メンタルクリニックが市内に増えること。小中学生を専門とするメンタルクリニックが出来ること。
7. その他、自由に意見をお聞かせください。
【行政】
・妊娠中~子育て期の連携についてはもっと深められたらと思いました。
・地域連携がまだまだ未熟な状況と感じた。課題が沢山あることは伸びしろがあると前向きに捉えたい。
・ありがとうございました。
【地域活動支援センター】
・開始時間がもう少し早いとありがたいと思いました。
・ご準備大変だった思いますが、お呼び頂きましてありがとうございました。
・現在、妊産婦の方に関わっていないこともあり、情報としては得られましたが話し合うことまでいかなかったのが残念でした。妊産婦の時期からお子さんが大きくなってからの支援を、親御さんに対してしています。今後はテーマによって参加をするかどうか決めていこうと思います。
【薬局】
・中学生で精神疾患を抱える、受診されている人が近年増えています。小中学生を専門とするメンタルクリニックが増えることを望んでいます。