令和5年度 東京都精神科医療地域連携事業
(北多摩南部保健医療圏域) 地域連携会議
令和6年2月15日(木)午後7時より、地域連携会議を開催しました。
各市医師会、各市薬剤師会、精神科病院、各市障害福祉課、各市高齢福祉課、地域活動支援センター、
地域包括支援センター、多摩府中保健所、多摩総合精神保健福祉センターに委員派遣をご依頼し、40名のご参加がありました。
今回は、「精神疾患を専門にしない地域の支援機関が直面する困難について」というテーマで、三鷹市連雀地域包括支援センターの本多恵利氏から、身体疾患があり精神疾患の治療が中断し、
その後の在宅支援が困難となった事例を通し、何が課題であったかについて話題提供していただき、その後、6市に分かれてグループ゚ディスカッションを行いました。
■ アンケート集計結果
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
アンケートの集計結果を以下に掲載します。
回収 : 39名(回収率97.5%)
1.会議の感想
満足 | 32 |
やや満足 | 6 |
どちらともいえない | 1 |
やや不満 | 0 |
不満足 | 0 |
計 | 39 |
(自由記載/抜粋)
・医師を始め職種の垣根をこえた意見交換することができ、大変よかった。
・難しいよねーという流れではない話がたくさん聞けて、いい時間でした。
・4年ぶりとなる対面の会議で、参加者と実りある話ができた。
・自分でも悩むケースと重ねて考えることができた。
・個別の具体的な連携の難しさを改めて感じました。
・精神科以外の機関の方とお話する機会があり、貴重な機会でした。
・心と体の医療の難しさ、奥深さを改めて感じました。
・短い時間でしたが同じ地域のいろいろな職種の方のご意見が聞けて良かったです。
・精神科や内科の先生とこのようにお話できる機会が少ないため、大変ありがたい貴重な機会でした。
・初参加でしたが、大変意義のある会議でした。
・もう少し色々話できる時間があるとよかったです。
・対面で話をし、相互理解ができることは貴重だと思った。
・色々なお話を伺えてとても勉強になりました。明日への活力にがんばっていきたいと思います。
・顔が見えていろいろと話ができる関係を築いていきたいと思いました。
・他職種の困り事や着目点の違いを知れて良かった。
・グループディスカッションはとても有意義でした。次回もグループディスカッションをとり入れた会合をお願いします。
・普段の業務に従事しているだけでは気付けない考え、視点を学べて大変勉強になりました。
・多面的視点で、様々な意見が聞けて、とても有意義な時間でした。
2.精神疾患のある人や精神疾患が疑われる人の連携について、関心のあるテーマ(複数回答)
精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 | 22 |
身体疾患の診察科から精神科に紹介する上での連携 | 7 |
精神科から身体疾患の診察科に紹介する上での連携 | 8 |
医療機関(精神科または身体疾患の診察科)につなぐ上での連携 | 18 |
地域生活を支援する上での連携 | 20 |
その他 ・病識がなく、何年も閉じこもってしまっている方へのアプローチ方法 ・高齢者のアルコール問題 |
3 |
3. 【精神科医療機関の方へのご質問】
3-1身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診察科の医療機関と連携できていますか。
そう思う | 0 |
ややそう思う | 7 |
どちらともいえない | 0 |
あまりそう思わない | 1 |
そう思わない | 0 |
無回答 | 0 |
計 | 8 |
3-2自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。
そう思う | 1 |
ややそう思う | 4 |
どちらともいえない | 3 |
あまりそう思わない | 0 |
そう思わない | 0 |
無回答 | 0 |
計 | 8 |
3-3精神科同士や精神科以外の診察科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。
そう思う | 0 |
ややそう思う | 5 |
どちらともいえない | 1 |
あまりそう思わない | 2 |
そう思わない | 0 |
無回答 | 0 |
計 | 8 |
4. 【精神科医療機関以外の方へのご質問】
4-1精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、精神科医療機関と連携できていますか。
そう思う | 2 |
ややそう思う | 18 |
どちらともいえない | 8 |
あまりそう思わない | 2 |
そう思わない | 1 |
無回答 | 0 |
計 | 31 |
4-2精神科との連携に必要な情報や資源が十分にありますか。
そう思う | 1 |
ややそう思う | 12 |
どちらともいえない | 11 |
あまりそう思わない | 6 |
そう思わない | 0 |
無回答 | 1 |
計 | 31 |
5. 精神疾患の日常診察における連携について、日ごろから感じていることや地域の体制に関するアイデアについて自由なご意見をお聞かせください。
(自由記載/抜粋)
・都の保健医療計画にある通り、顔の見える連携を、積み重ねていくことなのかと考えます。
・どういう形かイメージできませんが、身体科と精神科でそれぞれ事例など持ち寄り検討、議論できるコミュニティーがあったら良いと思います。
・精神科は法律的な制限も多いので、そのあたりの事情も共有できると良いと思います。
・精神科の往診医が増えるとありがたい。
・受診困難な方への介入の糸口を見つけるため、気軽に精神科の先生にご相談できればと思います。
・アウトリーチ型の相談体制など。
・精神疾患のある方が地域で生活するために、支えている地域の苦労を理解してもらえる関係づくりができると良いなと思いました。
・支援者を支援する体制が必要とのお話がありました。具体的にはどんな体制、役割になるのか考えていきたいと思いました。
・本人が通いやすい医療機関が身近にあること。本人にとって誰から何を言われるのが一番心地よいかを考えていける仕組み。
・連携を図るためどのような社会資源があるのか、活用、連携方法について、パンフレットなどがあると良いと思う。支援者の相談窓口(専門相談)があると良いなと思います。
・治療のための受診を定期的にできるか、内服を処方通りにできるかということについて、外来受診の方は、結構できていない人が多いと思います。どのようにすればコンスタントに受診、内服でき、精神的に安定し生活を送れるか課題。
・精神科単科の病院さんに身体化の併設をどんどん進めていただきたい。
・精神科のアウトリーチの仕組みがあるとよい。
・各病院に医療と福祉をつなぐシステム(地域連携室や外来看護)が既にあるので、十分活用できるようにしたいと思います。
・薬の調整等で地域と病院が分かれる時があり、その調整に苦慮する時がある。
・多職種の幅広い現場の方々が参加できる研修会があると良いと思います。
・退院時カンファレンス等、なかなか薬局には声がかからないので、できるだけ、いろいろな人が参加できるような体制があれば良いと思う。
6. その他、ご自由にご意見をお聞かせください。(抜粋)
・様々な目標の御意見が聞けて新たな気付きとなりました。
・久しぶりの対面で、やはり話し合いが深まったと思います。ありがとうございました。在宅支援、医療が次の大きな課題とつくづく感じます。
・やはり対面だと、色々な話し合いができてとても有意義でした。
・障害者の権利擁護のことなどに触れられる機会があってもよいかも知れません(医療連携に関わるコンプラ問題などとも関係する)。
・他市からの様々な発表から学ぶこと大でした。
・とても参考になりました(医師との意見交換など普段はできないのでありがたいです)。
・こういった場を年に数回作っていただけるとありがたいです。
・何が足りない、何が壁という議論だけでなく、何に困っていて、何の工夫ができそうかという意見交換ができて貴重な機会であったと思います。同じエリアのグループ分けであったので、リアルな話ができたので良かったです。ありがとうございました。
・地域でも同じ様な意見交換の場が増えるとより横のつながり、支援者を支える仕組みづくりにつながると感じました。貴重な場に参加できました。ありがとうございました。
・参加者が話しやすい雰囲気でよかったと思います。