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井之頭病院 看護部
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令和6年度 東京都精神科医療地域連携事業(北多摩南部保健医療圏域)第1回症例検討会

11月13日(水)午後7時より、「精神障がいのある方の高齢化に向き合って~加齢に伴い新たな支援体制を構築してきた事例~」をテーマに、症例検討会を開催しました。
当日は、59名の多職種多機関の皆様にご参加いただくことができました。
今回は、府中市で精神科医療を展開されている、医療法人財団赤光会斎藤病院様にご協力いただくことができました。
まず、院長の齋藤章二先生から斎藤病院の基本理念や沿革、東京都の精神科病院の歴史などについて、資料を基に説明していただきました。
続いて、齋藤章二先生と精神保健福祉士の足立敦子氏から症例に関する診療、多機関連携等の支援の実際について報告していただきました。
その後、参加された方々と活発なディスカッションができました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。


■ アンケート集計結果

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

アンケートの集計結果を以下に掲載します。


回収 : 55名  出席者:59名(回収率:93.2%)


1.回答者の所属機関


             
医療機関(精神科以外)
医療機関(精神科) 19
薬局
行政
訪問看護ステーション
地域包括支援センター
地域活動支援センター
その他(居宅介護支援事業所等)
(空白)

2.講演会の感想


ほぼ全員が満足、やや満足と回答され、たくさんの感想をいただきました。


満足 38
やや満足 15
どちらともいえない
やや不満足
不満足
(空白)

3. 講演会の感想(自由記載/抜粋)


・精神科訪問看護の実情がわかってよかった。

・齋藤先生のお話はとても面白く、興味深く聞かせていただきました。もっと聞きたかったです。事例については、今まさに自分の担当が高齢となり人生の終盤を迎える中で、その方らしく、安全に安寧に過ごせるのかを模索しているところでしたので参考になりました。ありがとうございます。

・支援導入の難しさを感じた。出来ていたことが加齢に伴い不十分となっていくが、これまでやってきたという自尊心を傷つけず、生活の困難さに支援の手を入れていくには信頼関係がとても重要だと思いました。斎藤病院の歴史がとても興味深かったです。

・貴重なご報告、ありがとうございました。もっと介護保険サイドの支援のお話が伺いたかったです。

・様々な方による支援の重要性を再認識するとともに、人手不足が深刻化する将来も同じような支援ができるのか不安になります。

・東京都の精神科病院の歴史を辿れたような貴重なお話でした。

・一度入院して、環境調整を行う、という選択をせず、地域でその人らしく生活しながらサービス調整を行っていたところがすごいと思い、勉強になりました。

・素早い医療提供、今後の高齢社会の医療体制がとても重要と改めて感じました。

・斎藤病院の長い歴史がとても興味深く、また齋藤先生のお話がお上手で、大変良かったです。写真も多く、話に引き込まれました。PSWの足立さんの説明もわかりやすく、共感することが多かったです。

・症例紹介からも質疑からも、高齢化する精神障害者への支援について考える機会になりました。

・当院にも高齢の患者様が多いので参考にさせていただきます。ありがとうございました。

・手元にスライドの資料(プリント)があるとわかりやすかったです。

・事例検討を通した多角的な支援の在り方について、学ぶことができました。

・本人のサービスを整えようとすると、つい支援者主導で進めがちになるが、本人主導での(本人のペース)支援を行うことの大切さを改めて感じた。

・一症例を聞いて、一人の精神疾患の方が必要な支援を受けるために様々な苦労をされ、良い方向に変化していくところにとても感動しました。信頼関係を少しずつ構築していくことが大切だと学びました。

・外来の患者様にも手厚い支援をされている所にたいへん学ぶべき点が多くありました。

・精神科のSWは入退院の時は手厚いが、外来の方には生活面でのフォローが少ないように感じます(外来の方の件で…と包括に連絡が来ることが滅多にない)。外来の方の生活面の支援は重要だと思います。家族がいる方も親が高齢になり、クライエントの世話ができなくなる(8050的な)ケースも多いと思います。高齢独居の方など積極的に地域の社会資源につなげてほしいと思いました。

・参考になりました。病院のPSW発信でケース支援、チーム作りがされていて、地域の支援者側としてはとても力強く(心強く)感じました。

・高齢社会において、今日の事例は今後増加することになると思い、聴講させていただきました。参考になる内容でした。ありがとうございました。

・外来の患者さんに介護保険等のサービスを家族と連携してできてて素晴らしいと思った。周囲の地域の連携ができるとよいと思う。

・貴重な症例報告を伺うことができ、大変感動しました。外来の方に対し、手厚い対応が初期から可能となる機能はとても大切だと感じた。

・精神科病院には訪問看護室が必要と感じる。

・成功ケースを学べた事で、移行、準備期間の必要性を知ることができてよかった。

・焦らず、本人のペースに寄り添って支援体制を整えている所を見習いたいと思いました。


4.精神疾患のある人や精神疾患が疑われる人の連携について、関心のあるテーマ(複数回答)


精神疾患と身体疾患を合併する患者の医療連携 21
身体疾患の診察科から精神科に紹介する上での連携
精神科から身体疾患の診察科に紹介する上での連携 10
医療機関(精神科または身体疾患の診察科)につなぐ上での連携 25
地域生活を支援する上での連携 33

(自由記載/抜粋)

・長期入院の方の地域移行の症例など

・社会的スティグマの解決に向けて

・施設とかグループホーム


5.精神疾患のある人が適切な医療を受けられるために、地域でどのような体制があればよいと思いますか?


アイデアやご意見をお聞かせください。(自由記載/抜粋)


・脳梗塞、高次脳機能障害の疾患の世間の理解が遅れているように感じています、国や市町村の協力がもっとあればと思いますが。

・交互に情報を交わせるシステム上のフォーマットがあると便利かと思います。

・その方の意向にあった支援者とつながることが大事だと学びました。自立支援から介護保険の移行でスムースに介入できる体制があるとよいと思います。

・連携しやすい体制作り

・地域ごとの疾患に関する理解を深めるために普及啓発などを行う。

・地域の中がバラバラだと連絡しにくいので、普段から顔の見える良好な関係が大切だと思います。

・いくつかの科が併診できる訪問診療体制。

・精神疾患を有する方が高齢になられてサービスを使うと介護保険が優勢になり、費用負担の問題が多々出るため、サービス利用が難しい時があります。スムースな移行が望まれますが難しいですね。

・充実した退院後支援。

・精神科疾患がありそうな方を受診につなげるのに苦労することがあります。保健師さんや医師がフットワーク軽くアウトリーチしてくれるようになっていたらありがたいです。

・受診するまでに時間がかかる。予約が取れない。

・身体、精神関係なく、一か所で相談できる機関。

・緊急時において、地域定着支援の利用を受けているとスムースな対応ができやすいかと思います。


6.【精神科医療機関の方へのご質問】


6-1身体疾患がある(疑われる)方に対応する際に、他の診療科の医療機関と連携できていますか。

そう思う
ややそう思う
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

6-2自院では対応困難な患者を他院に紹介する際に、他の精神科医療機関と連携できていますか。

そう思う
ややそう思う 11
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

6-3精神科同士や精神科以外の診療科との連携に必要な情報や資源は十分にありますか。

そう思う
ややそう思う 10
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない

7.【精神科医療機関以外の方へのご質問】


7-1精神疾患がある(疑われる)方に対応する際に、精神科医療機関と連携できていますか。

そう思う
ややそう思う 11
どちらともいえない
あまりそう思わない
そう思わない
(空白)

7-2精神科との連携に必要な情報や資源が十分にありますか。

そう思う
ややそう思う
どちらともいえない 10
あまりそう思わない
そう思わない
(空白)